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> 次の世代へ 議論は不可避
福田首相は所信表明で「将来に負担を先送りしない」と財政再建の姿勢示した。どう進めるのか。自民党の与謝野馨・財政改革研究会会長・税制調査会小委員長に聞いた。
‐‐今月から再開した財革研の議論の目的は。
「2011年度までに基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字解消を目指す『骨太の方針2006』は、私と中川(秀直・元自民党幹事長)さんで
つくった。ただ、はっきりしていないことがある。一つは成長率をどう考えるか。確たる答えがない。もう一つは11年度の目標達成後の話で、放っておくとまた赤字になる可能性もある。これを議論する」
‐‐進め方は。
「最大の論点は、どうすれば社会保障制度を持続可能なものにできるかだ。制度をいじるか、財源を充実させるかの選択が迫られる。それから、プライマリーバランス黒字化のさらに先を考えること。黒字になっても利払いのための借金は続く。マラソンなら折り返し点どころか、まだ5キロ地点ぐらいだ。その先を考えないと、物事の判断を誤る」
‐‐消費税増税は、どう考えますか。
「法人税は国際的に実効税率が下がり、企業が引き下げを求める。所得税も働く人から下げる圧力がかかる。その中で、大きな税目としては間接税を日本全体で議論せざるを得ない。80兆円の予算で30兆円の借金をする状態がいつまで続けられるか。我々の世代は楽しくやってあの世にグッドバイですむが、それは無責任だろう」
‐‐民主党は、消費税を上げないと言っています。増税論議は総選挙に影響を与えませんか。
「消費税導入議論の当時、『税調のドン』と呼ばれた山中貞則氏(故人)は『韓国では、この議論に参加した国会議員が全員落選した。君たちはその覚悟でやってくれ』と言った。選挙をやる人間にはつらい話だが、責任政党であるなら避けて通れない。引き上げ幅は、いろいろな選択肢があると思うが」
‐‐道路特定財源の一般財源化は。
「道路整備のため、上乗せの暫定税率を国民にお願いしている。『他に使います』というのは、理屈としては苦しい。『道路関係の環境対策に使います』とか、何らかの説明が必要だ」
‐‐法人2税の配分を見直し東京の分の一部を地方に回そうという議論には賛成ですか。
「地方と東京で格差があるのは明白だが、東京都議に聞くと『格差は分かるが、税の理念に反することはやってほしくない』と言う。まだ方向は
分からないが、決着させるには相当な議論と工夫が必要だ」
※骨太の方針2006
06年7月に閣議決定した経済財政運営の基本方針。「過去の借金の元利払いをのぞく政策経費はその年の税収で賄える」という状態を意味する
「基礎的財政収支の黒字化」を11年度に達成する道筋を示した。 16・5兆円の赤字を埋める必要があり、11・4兆〜14・3兆円を歳出削減で、2・2兆円〜5・1兆円を消費税増税など税制改正で対応するとした。
与謝野氏は当時、経済財政担当相で、中川氏は自民党政調会長。 |
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