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は語る(最新更新分) 

2014年11月6日(木)

日本銀行に因る更なる金融緩和をどう見るのかだが、今の時代、金融政策というものが、日本として独自に成立しているのではなく、世界の経済と連動している。

物価の下落が諸悪の根源であるという俗説を振り回して来た人がいる。だから、黒田日銀の物価上昇目標は2%であって、これによってデフレを脱却できる、とただ述べている。デフレがこの日銀の物価上昇目標に因って、どういう変化を経済社会に与えるかには、知らん顔をしていて、無責任な政策である。

要するに世界の総需要が生産力を下回っていて、遊んでいる生産設備がたくさんあるというのがデフレであって、黒田日銀の主張は、デフレは市場をのっしのっしと動いている金融に起因する経済状況だというのである。

資金をたくさん持ち、優秀な技術を持っており、必要な需要はどんどん生まれる、と言う国ではデフレは起きない。

全世界が陥っているのはお金の問題ではない。物を作る生産設備には余りが有るのに、物を作っても小さいものから大きいものまで、購入する人が少なくなってしまっていることである。

そしてデフレのもう一つの原因は、世界の人々が持っている将来不安だと思う。その不安は世界の民主主義が上手く機能しなくなっているという側面を見落としてはならない。


2014年11月1日(土)

演説会を終えて、家に帰る。

日本シリーズは面白い。しかし、あのような騒ぎの中で、太鼓の音が鳴り響くのが堪えられない。プレーのデリケートな部分、投手が玉を投げる時の溜息が、あの大きな音で聞こえない。こちらは家に帰って野球を見ているのに、ちっとも嬉しくない。味方がホームランなど打てば、自然と嵐の様な拍手や口笛が聞こえるものだ。

チャンスでもピンチでもないのに、応援させられるフアン。雑音の塊のような応援は感動も生まない。良いプレーが出た時、クライマックスに来た時、自然と盛り上がる応援が起こる。

日本人の観客態度はどう考えたって粋でもない。サッカーの応援を見ていると、ヒトラーユーゲントを思い出してしまう。あの組織的な応援に、ああこれが全体主義の原型だなと考えてしまう。


2014年10月31日(金)

医学の世界で、人間の敵は誰だ。

20世紀の終わりまで、細菌が恐ろしい病気の原因になっていた。代表的なものでは、肺病(肺結核)で、現在の医学では抗生物質の発見によって、不治の病ではなくなり、簡単に治せる病気になった。
多くの人の命を奪った肺病は、人間の知恵の前に敗北した。

21世紀の医学はビールスとの戦いに代わったが、ビールスは忍者の様に人間の身体を動き回って、イタズラをしまくった。そしてビールスは忍者のように変身するのが上手く、薬を使っていると直ぐに効かなくなる。それは、薬を下手に使うとビールスに耐性ができてしまうからである。抗生物質の使い過ぎは「駄目」と言われたのは、いざという時にビールスが耐性を持つことによって薬が効果を出せない。それだけ人間の能力を衰えさせる。

「俺はビールスなんて知らないよ」と言う人がいたら、それは嘘である。ビールスの中には人間にイボを作ったり、子宮がんの原因になるなど、良く耳にする病気の原因である。本名をヒューマンパピローマビールスと呼び、子宮がん発生の統計を取ってみると、割礼を行っているイスラエルとその近隣の国とは病気の発生率が100倍違う。すなわち清潔ということがいかに大切かだ。手を洗ったり、体を清潔に保つかは、この話で判って頂きたい。


2014年10月27日(月)

十年程前からグローバライゼーションと言う言葉が流行りになった。

グローバライゼーションの旗印の下で、それはそれは色々の改革が行われ、「経済に国境なし」等と言う人も出て来た。経済学と言う学問も「日本の経済」と言うテーマでは本を書けない。それは、日本を取り巻く世界の状況が全く判らないからである。

世界は今、デフレの危機にさらされているという主張は満更でもない。ヨーロッパ経済で順調なのはドイツだけで、フランスを筆頭に苦しい戦いが続いている。一国の経済を守ると言う他に「ユーロ」という統一通貨も守らなければならない。欧州の主要国の悩みは我々よりも課題は大きい。

リーマンショックの頃は恐ろしい危機感であったが、新興国、特にブラジル、インド、中国の順調な有効需要に頼っていた側面もあった。現在は残念なことに、ブラジルはインフレーション、インドも一時期の期待を大きく下回り、中国の成長率も7%以下となっている。

「物の作りすぎ」の時代の今、何をなすべきか次の回に考えてみる。


2014年10月22日(水)

女性閣僚が二人辞めた。議員を務めて来た自分としては、やりきれない気持ちである。

まず、議員になることの難しさを国民に知ってほしいと思う。

今のように政治資金が法律で雁字搦めになっている中で、法律を曲げないで資金を集めることは難儀な事である。生まれつきのお金持ちや、家族から継承する地盤が有る人の事を羨ましく自分も思っていた。「政治活動の自由」と言う考え方には、政治資金もまた、国家の統制を受けないという考え方が入っている。

お二人の今後だが、これで何もかも終わったと考えるのは早計で、お二人のこれからの活躍を期待している。その為には政治家としての手厚い知識と幅広い人生経験が必要なんであって、起こってしまった事をいくら嘆いても仕方が無い。

まず、気持ちを整理して、すっきりとした心境で次の時代に進んで欲しいと思う。応援をしていた二人だけに特に残念だが、人生は「塞翁が馬」であると思ってほしい。


2014年10月21日(火)

二人の女性閣僚が辞めて、大事件の様に報ぜられている。

二人の閣僚は夫々縁があって、これから伸びて行くと期待していたのに、ちょっとした躓きで、政治生活を難しくしている。

松島みどりさんは、私が自民党東京都連の幹事長をしている時に、公募で選ばれた候補者で、当時、新しい血が自民党に入ってこなければ、かつての恐竜のように死に絶える可能性があると考えていて、文句を言う人も多かったが、説得に説得をして出馬することになった経緯を思い出す。

小渕さんはお父様の小渕元総理と長い間深い付き合いがあった。印象的なのは、私が二回目に大臣を拝命した通産大臣の時で、誰も予想しない中、小渕元総理に任命された。

病気は小渕元総理を不幸にした。そして同時期に、日本の進路にとって重大なマイナスがやってきて、小渕元総理以降、安定した上手い内閣が作れなくなっている。

お二人とも若い。チャンスはこれからいくらでもある。政策の面でも人柄の面でも、誰にも負けないで欲しい。漢詩を読んでいくと、お二人に似たケース、さすらいの上で復帰の談がずいぶん載っている。


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ロフィール 
プロフィール
  • 2013 旭日大綬章 授章
  • 2011 国務大臣
               (経済財政政策担当・少子化対策・男女共同参画担当)
               (社会保障・税一体改革担当)
  • 2010 たちあがれ日本共同代表
  • 2009 財務大臣 国務大臣(金融担当)
  • 2009 財務大臣 国務大臣(経済財政政策・金融担当)
  • 2008 国務大臣(経済財政政策担当)
  • 2008 国務大臣(経済財政政策・規制改革担当)
  • 2007 内閣官房長官
  • 2005 国務大臣(経済財政政策・金融担当)
  • 2004 自由民主党政務調査会長
  • 1998 通商産業大臣
  • 1996 内閣官房副長官
  • 1994 文部大臣
  • 1993 衆議院議院運営委員長
  • 1984 通商産業政務次官
  • 1976 衆議院に初当選
  • 1963 東大法卒 サラリーマンを経て
  • 1938 8月22日生まれ。港区立麻布小、麻布中・高卒

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