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随想

2016年10月20日

随想(5)

★政治家と倫理

リクルート事件をはじめ政治と金の話の根本原因を選挙制度に求めるのは無理というべきものだろう。
塩野七生さんの書かれたローマ人の歴史を読むと、ジュリアスシーザーは本当の金権政治家で友人から金を借りて要所要所を買収して歩いたし、友人の妻達ともすぐねんごろになっていた。典型的な不良政治家で倫理倫理と人は言うけど、その倫理と政治家としての業績は実は無関係ではないだろうか。勿論政治家が高い倫理を有している事は望ましいことである。
塩野さんにこの事を直接伺ったことがある。「ジュリアスシーザーは2000年に一人しか出て来ない人間。そういう人は何をやっても許されるのよ。与謝野さん達は駄目ですよ。」
塩野さんはジュリアスシーザーに惚れているのだろうと勝手な想像をしている。

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