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政策

2016年3月3日

政策雑感(16)

何か変だ、世界の政治は。
このように感じる方は最近増えているのではないかと思います。
私自身、世界の政治の潮流をどのように捉えればよいのか。
地域紛争をどのように理解すればよいのか、あまりにも事実関係が多いので頭の整理が大変です。

政治の潮流について
Establishmennt(エスタブリシュメント)という言葉があります。
エスタブリシュとは例えば団体を設立するとか、何かを確立するとかいう意味です。日本の政治の「エスタ」は国会であり、政党であり、官僚組織です。

米国の大統領候補決定の過程で起きていること、これは「反エスタ」であると論じる人が多いのです。ワシントン・ニューヨークの政治経済に対して「反エスタ」の立場をとる人が善戦しているのです。
クリントンと小差の戦いをしている、サンダース氏は自らも「社会民主主義者」であると公言してはばからない人ですし、共和党のトランプ氏は全くの「反エスタ」の人ですし、2位にあるクルーズ氏も負けず劣らず「反エスタ」の人です。
常識的な人、現実から出発して物を見る人はあまりうけがよくない。国民の「エスタ」に対する静かな「怒り」が投票結果にも表れているようです。
1つは富の偏在、分配の不公平による格差の拡大です。「1%の人が富の99%」を押さえているという主張は米国で格差・不公平問題として理解され始めている。特に若いこれからの人達の支持を受けています。
トランプ氏の主張は「アメリカの栄光を取り戻せ、今ひとたび強いアメリカを作ろう」というスローガンに現れています。勿論反オバマであると同時に共和党の中の反主流で、共和党の主流も困り果てているようです。

もう1つ怖いのはフランスの政治です。
今の政府は左ですが、右の勢力もその支持を取りつけられない極右のル・ペン女史の政党が勢いをつけてきました。この政党はやはり、モスレム系の移民等に対する政策が極端のようです。
ドイツにはやはり最近の難民流入で右の勢力が抬頭しはじめています。
イギリスではEU脱退論があって、キャメロン首相も(EUと話がついたので)6月末には国民投票が行う予定です。今のところEU残留派が世論調査で多数を占めていますが、仮にEU離脱などということになると、欧州は極めて不安定になります。その他日本ではあまり関心をもたれないのですが、英国からのスコットランド独立運動があります。(英国とはUKのことです)
スペインでは昔からバスク地方が独自性を主張してきましたが、今はカタロニア地方が独立を要求しはじめています。これは日本のどこかの県が独立したいと言い始めるのと同じ位のインパクトがある話です。
現時点では従来のギリシャ危機のようなEU各国の財政が厳しくまた格差の問題も続いていますし、緊縮財政に怒りを感じている上に、中東からの難民受け入れについての各国の本音は色々違うようで、これが夫々の国の中でトラブルになっています。

正直なところ中近東の不安定さについて、米国が積極的な軍事外交努力をしなかったではないかという批判が出てきています。

心配なのは
・極右、極左の抬頭
・民族間の争い(クルド人とその周辺諸国)
・宗教上の対立

これらはいずれも日本人の日常とは全く無縁で関係のないことです。よく理解ができないのです。
「格差問題」は安倍首相のいわれる、同一労働・同一賃金ということは是非その方向で進んでいただきたいと思いますし、それと同時に非正規の方々の年金や健康保険にもその考え方を拡げていただきたいと思います。
実は同一労働・同一賃金というのは、資本主義経済の大原則なのです。マスコミの現場でも非正規の方がたくさん働いておられます。何故マスコミが大きな声を出さないのか、私としてはもっと客観的であってほしいと思っています。            

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